Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/02/04

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(よっちゃんと幼虫5号)31~ ショック!

2月4日
今日は暖かい。穏やかな日の光が入ってくる。

蛹の後ろの5つのとげは、ちょっと小さい感じもするが、ほかの蛹同様、金色に輝いていた。
一昨日とげが乳白色に見えたのは、薄曇りのなか、雪が積もった景色を反射してのことだったようだ。
このツマグロヒョウモン特有の美しいトゲの輝きは、命の輝きでもある。
死んでしまった蛹からは、この輝きが失われる。


一方、65日目となったよっちゃんに、大変なことを起こしてしまった。

窓辺でゆっくり日光浴をしていたよっちゃんに食事を与えるため、ネットを動かした瞬間、
手が滑って、ネットごと、落してしまったのだ・・・!
いちばん、気を付けていたことなのに・・・・・・・・・・・・。

すばやくネットを拾い上げると、びっくりしたよっちゃんが翅をバタバタさせ、口吻を出したり引っ込めたりしている。
私も動悸が激しくなった。
さらによくよく見ると、よっちゃんのまだきれいな左の翅が、上下入れ替わってしまっている!
これは大変だと思った。
まえに、ツマサブロウさんもこのような状態になったが、彼の場合はもともと翅が湾曲していたので、うまく戻らなかった。
よっちゃんは戻せるだろうか・・・。
それより、なにより、よっちゃんに多大なダメージを与えてしまったかもしれない・・・。
後悔と、焦りと不安とが押し寄せて、一気にどん底に落ちた。
けれど、気を取り直して、少したってからハチミツ綿棒を与え、
蜜に夢中のよっちゃんの上下入れ替わった翅を、なんとか正常に戻すことができた。

それでも驚かせてしまったのは事実。
丈夫そうで、とても繊細な昆虫だから、心配は心配だ。

今日はあまり羽ばたかせずにじっとしていてもらった。
とりあえず何事もなかったかのように、よっちゃんはネットを上がったり下がったりして運動していたが・・・。

どんなときでも命を預かっているときは気を抜いてはいけないと、肝に銘じた。