Kyon {Silence Of Monochrome}

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2017/12/09

ツマグロヒョウモン 〜4頭のツマさんたち(羽化不全と保護したこ)5〜

12月9日
気温は低いが穏やかな晴れ。

ツマコさんは11日目に入った。
ツマジロウさん、9日目。ツマサブロウさんは8日目。
よっちゃんはうちに来て6日目だ。

みな好きなところで休んでいます。

ちょっと寝坊をしてしまった。起きて早々、ツマたちの部屋を覆っている布をとり、
窓からやってくる日差しで少し慣らしてから、ベランダの日の当たる場所に置いた。

よっちゃんは洗濯ネットとハンガーをばらし作成した「特製ネット」の中にいるが、
風通しがよいので外は少し寒いと思い、部屋の中で日の当たる場所にネットを吊り下げた。
みるみる翅を広げ日を浴びるよっちゃん。
しかし、体温が上がりすぎてしまったか、ネットのなかでけっこう激しく羽ばたいた。
そのせいか、あとでよっちゃんをみると、翅が欠けてしまっていた・・・。
ショックだった。
外にネットを吊るしておく分には、温度が上がりすぎることもなく、そんなにはバタつかず、羽ばたかない。
明日は気を付けよう・・・。


一方、日光浴中のツマコさんたちをみると、こちらも翅を広げて、日の光を一身に浴びている。
ツマコさんはその翅をこきざみになんども羽ばたかせていた。
やはり、飛びたいのだろう・・・。
ツマジロウさんもツマサブロウさんもその不完全な翅をはためかせている。
切なくなってしまった。


ツマコさんの力強いはばたき。↓



日光を30分くらい浴びたあと、食事にした。
ツマコさんもツマジロウさんもツマサブロウさんも順番に蜜を吸ってくれた。
しかし、おしっこをした様子はない。大丈夫だろうか。

よっちゃんもすんなりとはちみつ水を飲んでくれた。
やはり運動後はおなかが減るのだろう。

何日か彼らの様子を見ていて、蝶には日の光と温度がキーなのだと思った。
専門家ではないので詳しくはわからないが、日光があたっていても、気温が10℃前後だと動きは非常に鈍いように思う。
だから、ルリタテハやキチョウなど成虫で越冬する蝶は別として、冬にうっかり羽化した蝶は、晴れていても動けずに餓死してしまうか、捕食されてしまい、姿を消してしまうのだろう。

ツマコさんたちのケースは風通しが悪いので、長い時間日光に当てていると、春の陽気のごとく温度が上がってしまうので、運動量が増してしまい、これは彼らを消耗させてしまいそうだ。
ただ、長生きさせるためだけに低温のなか暗がりにずっと押し込めておくということも考えられず・・・彼らを注視して気を付けようと思う。


さて、ツマグロヒョウモンにもテリトリー行動があるらしい。
ツマジロウさんとツマサブロウさんは、ツマコさん特製紙ベットの側面に二頭で張り付いていた時に、お互いの手をバシバシとしていた。
結局、バランスの悪いツマジロウさんが落ちてしまった・・・。
先日のコスモスの取り合いの時もそうだった。
これもテリトリー行動の一種なのだろうか?

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午後7時ごろ、出かけていてちょっと遅くなってしまったが、帰宅後すぐにツマたちの食事とした。
皆、お腹がすいていたのか、すんなりと吸蜜していた(このときに家人にもニンゲンの食事をせかされたが待たせておいた)。
ツマジロウさんはコスモスが気に入ったのか、コスモスにぶら下がっていたので、
そのまま蜜を上げ、楽だった。
花びらに蜜の水滴をつけると、それをなめるようにして飲んでいたのがかわいかった。


コスモスがおきにいらしい?ツマジロウさん。

花びらについたはちみつ水を上手に吸ってます。


ベットメイキングのため一時外に出していたツマコさんは、腕力が弱いのだが、私の指にしがみついてもらって、ベットに移動させた。なかなかスムーズにいった。
ツマたちにとって人の指はつかまりやすいようだ。
ツマサブロウさんもよく指に乗ってくれる。


念入りに蜜を吸う、ツマサブロウさん。
二つの翅がそろっているので、バランスはよいようです。↓



今夜も自由な夢の世界で、ツマコさんたちが天高く大空を舞えますように・・・。
夢の中でなら、星の海も羽ばたけるだろう。