Kyon {Silence Of Monochrome}

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2017/12/11

冬の猫には湯たんぽが欠かせない。

我が愛猫わさびはちょっと体が弱い。
今年10歳になったが、体重は2.6キロ、とても小柄だ。





我が家の冬は寒い。
エアコンは乾燥しすぎて使いにくく、ほぼ電気ストーブだけなので、日中でも室温は18度くらいだ。
蝶やカタツムリたちには活動が抑えられて程よいかと思うが、
猫たちにはちょっと寒いだろうと思い、朝晩と彼女たちの好きな箇所に湯たんぽを置いておくのが常だった。

が、今日は大事な用事と、ツマたちに2度ご飯を上げることで頭がいっぱいで、湯たんぽを置き忘れてしまった。

不在の時間、6時間あまり。20時に帰宅すると、猫のはいた跡が、あちこちに・・・。
わさびである。
彼女は空腹時間が長いと時々胃液を吐いてしまう。毛玉もはく。
そして私の部屋には茶色いものが・・・。よく見るとそれは柔らかいウンチだった。
トイレにも排泄があり、トイレの外にも粗相してしまっている。
これは大変だ!わさびをさがすと、

「おろろ~ん」

という悲しい声が・・・。はいた後によくする切ない鳴き声が聞こえた。
わさびは押し入れに縮こまっていた。呼ぶとか細く鳴く。
これは大変だと思った。まるで生きた心地がしなかった。

家人と、もしかしたら寒くて下痢をしてしまったのではないかと話した。
冷静な家人はしばらく様子を見ようと言うが、私はたちまち調子が悪くなってしまった。

わさびがこもっているスペースにゆたぽん(カイロ)を布に包んで入れてあげたら、
そこにすがりつくように休んでいた。
もう一か所にも彼女の好きな湯たんぽを入れてあげると、くるりと向きを変え、
その湯たんぽに身をゆだねていた。

やっぱり寒かったのだろうか・・・。
なんで寒さ対策をしていかなかったのだろうと、心底、猛省した。

あれだけ吐いて、下痢もしてしまったのだから、脱水はないかしらと気になった。
そこであの、猫はみんな喰らいつく「チ○ール」を鼻先に近づけると、わさびの目の色が変わった。
(この商品について、かかりつけの先生曰く、ほとんど水分だとのこと。あげすぎはお腹をゆるくするのでよくないとのこと。)

ひっこんでいた押し入れから出ると、目を輝かせている。
よかった・・・。そんなに重症ではなかった。
ひとなめ、ふたなめ、特別に普段よりもっとなめさせてあげた。

その後おしりを気にしていたが、階段の手すりにひょいっと登り、お気に入りの場所におさまった。そこにはもちろん、湯たんぽを二個しこんでおいた。

わさびは毛玉や胃液をよく吐くのだが、そのたびに、{ああ、やってしまった}というシュンとした顔をして、ばつが悪そうに小さくなってしまう。
今回はよほどショックだったのだろう・・・。そして、お腹も少し痛かったのかもしれない。
ニンゲンだって、寒くて下るときはお腹が痛いし、ナイーブになる。

わさび、気にしなくってよいんだよ、と声をかけた。
失敗は、だれでもするさ。
それよりも、部屋が寒いのに、湯たんぽ用意できてなくて、ほんとうにごめんなさい。。