Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2017/11/17

ツマグロヒョウモンの日記 ~蛹で保護したツマオさん~1

11月15日
ずっとツマグロヒョウモンの生育の姿、幼虫から成虫までを見ていて、自然はつくづく厳しいものだと感じている。

ちょっと足を延ばした先にある川沿いにはスミレが長い列を作り「スミレライン」のようになっていて、そこでツマグロヒョウモンたちが命をリレーしている。
初秋に入り蛹になった仲間たちは次々と羽化し始めているが、そのなかで、
(翅が曲がっているなど)羽化不全のため動けなくてのままアリにたかられているものや、何かの事故で死亡したもの、蛹から出れないものなど、大空をはばたけない仲間も少なくない。

現在見られる蛹はみな上手に、頑丈に釣り下がっている。そのなかで、ぽつんと落下してしまっていた蛹があった。
蝶初心者としてはなにができるのか不安があり、自然にまかせようと思いつつ、その蛹のことがずっと頭から離れなかった。
そして、このところの他の蛹の羽化不全の状態を見ていると、この転がった状態ではおそらく翅が変形しているだろうし、出てくることもままならないのでは?と思うようになった。
生きながら、死していく・・・
それも運命なのかもしれないが・・・

蝶の羽化を間近に見て、何とかしてやりたいという思いが、さらに強くなった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その夜、思い切って、その転がっていたツマグロヒョウモンの蛹を保護した。
(家人に一部始終を説明したところ、では拾ってくれば?との一言・・・で決めた)

いつ蛹になったかわからないが、うちで羽化したこたちと同じ時期ではないかと思った。

触るとけっこう元気にうねうね動く。いやいやしているように見える。
ごめんごめん・といいながら紙で救い上げ小さなタッパへ。
なるべく衝撃を与えぬよう家に帰り、すぐに作業に取り掛かった。
蛹の先に少量のボンドをつけ細く切ったガーゼに接着、固定したら割りばしに結び付けた。また補強的に糸をくくり軽くむすんだ。
その間、蛹はずっとくねくね動いていた。吊り下げた状態でも相変わらず動いている。
体力を消耗させてしまったかもしれない・・・。
心配になったが、しばらくすると静かになった。

おそらくこのこは翅が変形して生まれてくるだろうと覚悟した。
羽化不全の蝶のお世話の仕方をたくさん調べた。
ネットではツマグロヒョウモンの羽化不全のこを5カ月飼育したという方のブログがあり、驚愕とともに大変勇気づけられた。
きっと愛情たっぷりに、大切に大切にされたのだろう。

自然ではまちがいなく淘汰されてしまう命だが、出会ったのも運命。
今は必要な情報も得られる。できるだけ頑張ってみようと思う。

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11月16日

夜の12時。部屋の明かりをつけた瞬間、羽化がはじまっているのが見えた!
朝日とまちがえてしまったかもしれない。
夜の羽化は聞いたことがなかったが、それでも家人と静かに見守ることができた。

必死で蛹から抜け出そうとしている。その大変そうな姿に思わず「がんばれ~がんばれ~」と言ってしまった。
やはり、片方の翅が巻いてしまっている…。その変形翅を蛹から一生懸命引き出そうとしているが、なかなか引っ張り出せない様子なので、ちょっと手をかして蛹をおさえていたら、ようやく引っ張り出せることができた。
これは、やはり、転がったままでは脱出すらできなかっただろう・・・。

産まれてきたかったんだね。
頑張ったね。

ああよかったという安堵とともに、やはりこの翅では飛べないなぁ…と切ないような複雑な気持ちになった。

これから、このこと、とことん付き合うことになる。
できることをできるだけしてやろう。
大空は飛べないけれど、少しでも快適に過ごしてもらおう。


少し落ち着いたところで早速、綿棒にスポーツドリンクを3倍に薄めたものを綿棒にしみこませ、口に近づけた。
すると綿棒を抱える形で、ストロー(口吻)をひゅるひゅると出してきた。
{あ、おなかがすいているんだな、生きたいという証だな}と思った。
その時はとくに吸うこともなく、ちょっと確認しただけのようだった。

途中、綿棒から指につたって出てきてしまったが、ぽとっと落ちてしまい、歩くのもぎこちない。うっかりするとひっくり返ってしまう・・・。

まだ羽化したてだし、休息が必要だろうと、いつでも吸蜜できるようティッシュにスポーツドリンクをしみこませたものをケースに置き、部屋の明かりを消し、黒い布をかぶせておいた。


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11月17日
晴天だがちょっと肌寒い。

男の子なので、名前はツマオさんとつけた。
夜はずっと蓋の上で休んでいたようだ。赤い排せつ物がしてあった。
朝7時にごはん(←スポーツドリンク)を綿棒であたえてみたがとくに吸う様子はない。

11時半ころ、日光浴がてら、再びごはんの時間とした。
ごはん(今回はスポーツドリンクを2倍に薄めたもの)は、ティッシュにしみこませてペットボトルの蓋に入れた。
近づけるととさっそくくるっと巻いたストローを延ばし吸蜜しはじめた。

その愛らしい姿に見惚れるとともに、ほっとした。。

その後、そのごはんの上で休んでいたかと思うと、おしっこをしてしまった。初めて見たが薄い赤色だ。
{よかった}ふたたびほっとした。なんといっても「食と排泄」は生きる基本だから・・・。

その後、30分くらい日光浴をした。ケースごとほんのり日の当たるところに置いた。下では猫二匹が同じく日向ぼっこ。。
日を浴びて、ゆーっくり非対称の翅をハタハタゆらしている姿が、なんともかわいらしい。

その後は自分の部屋に移動させ、部屋を暗くし(室温は18℃)また黒い布をかぶせておいた。


少しでも外の雰囲気をと、彼らがよく吸蜜していたコスモスの花をケースに入れるときに様子をうかがうと、ツマオさんは蓋の上に器用にくっつき、休んでいるようだった。

明日、また朝一でごはんにしよう。

2017/11/15

ツマグロヒョウモンの日記 ③ 元気でね

11月15日

今日は晴れで、天気予報によれば小春日和の陽気だという。
昨日、外で羽化したあのこは元気に飛べているかしらと思いながら、
うちで羽化したこたちの旅立ちに良い日だと思った。




9時半ごろ、ケースを覆っていた黒い布を外すと、ハタハタと二頭が動き出した。
(お待たせしたね。)
そして10時ごろ意を決してケースを持ち、自転車の籠に乗せた。
まだ薄曇りだがほんのり日も差してきて暖かくなりそうだ。


彼らを放す場所は決めていた。
うちから近くの公園で、キバナコスモスや菊がまだまだ咲き誇る場所。

ケースの蓋をあけると、待ちきれないといわんばかりにメスのツマグロヒョウモンが出てきて、ふわっと天高く舞った。じゃあねと声掛けし、あっというまだった。

しかし、やや小柄なオスのほうがなかなかでてこない。



みると蓋にしがみついている。いやいやしているようだったが、
指を差し出すとつたってきたので、そのまま、キバナコスモスの花に移してみた。
彼は裏側にまわり、美しい翅をたたんだ。

あたりを今一度見ると、鳥たちがせわしく飛び回っている。
不安なのかな?いや、この不安は私のものだ。
でも花の裏にまわって、彼の裏側の淡いヒョウモン柄が草木にうまくまぎれているから大丈夫じゃないか…

何度もお別れをして、その場を後にした。
蝶は自由に羽ばたけてこそ幸せなのだと思いつつ、強く胸にこみあげてくるものがあった。

おちつかないままあたりをぐるぐるしていて、やはり、あの場所の鳥たちが気になった。
彼らも餌の少なくなってきている今、死活問題で行動しているだろう。
それは十分に理解できる。食物連鎖のことも。命をつなぐということも。

しかし、彼らは、これまでずっと見守ってきたかわいい蝶だ…

思い返してその場所にもどると、彼はまだ花につかまったままだった。
花ごと摘んで、もう一度彼をケースに入れると、次の場所に移動した。
幸いこの地域にはキバナコスモスが所々に多く群生している。
もっと人通りの多い場所なら鳥もよりつきにくいだろう。

日中、買い物客などで多少往来があるが比較的静かなキバナコスモスの場所に、摘んだ花ごと彼を移した。



するとハタハタと舞って、地面に落ちてしまったので、あわてて翅をつまんで花に移した。
彼はゆっくりと翅を広げ、その後、たたんでじっとしていた。
彼にはまだ寒かったのかな…と思いつつ、今日の日差しに期待した。

本当に胸にこみあげてくるものがあり、涙が出そうになったけれど、
元気でね、さようならと声をかけて、その場を去った。
家に帰って、しばらく泣いた。





自分自身、こんなに寂しく、悲しい気持ちになるとは思わなかった。

彼らと出会ったおかげで、美しい蝶を間近に観察できたこと、その完全変態に驚愕するとともに、大きな大きな感動をもらった。
無事に羽化し、ほんのり暖かい日差しの中、大空をはばたき、命をつないでほしい・・・。
それが、彼らの幸せなのだから、悲しむ理由はない。

しかし、とても悲しかった。


どうか、鳥やクモやカマキリなどにつかまらないで・・・(彼らも同じ生き物だけど)
寒さに凍えないように・・・
短い期間だろうけど、命をつないで、生涯を全うしてほしい・・・


安堵と不安と心配と、いろいろな気持ちが渦巻いていて、それらが織りなす色彩は悲しい色だった。
それに反して、空からはまぶしい光が降り注いでくる。
気温はどんどん上がっていく。
こんなに空の明るさ、太陽のあたたかさがありがたいと思ったことはない。

思えば蝶の幼虫を迎えてから、毎日、毎時、天気と気温が気になってしかたがなくなっていた。
まだまだ花も咲いているが、彼らの大事な食物が気になって、散歩に出ては花々をチェックしたりしていた。おかげで日々の運動不足が多少解消された。
彼らの食草であるスミレの群生場所も時折見に行った。まだまだ幼虫がもぞもぞ動いたり、あたたかい日は日向ぼっこをしている。
最近は初秋に蛹になったこたちが羽化する姿も見られるようになった。



・・・ケースから、メスは一目散に出ていき、オスはなかなか出てこなかった。
この様子をみて、「家族」によくありそうな一面を垣間見た気分になった。

母親は息子がかわいいという。私自身、兄弟の扱いをみていてもそういうものなのだろうと思う。
私には子供がいないが、子を持つ親がいざ子離れするときの寂しさや悲しみはこういうものなのだろうかと、蝶を放した時に感じた強い悲しみを重ねて思ってみたりした。


{元気でね
どうか事故にあわぬように 病気やけがをしないように
健康で 幸せに暮らしてね}


そんな思いが今でもずっと、胸の中を駆け巡っている。



ぬけがらの蛹、そして、かれらが一生懸命脱いでのこした、ウニのような脱皮あと。
大切な思い出になりそうだ。


キラキラとした部分は透明でした

2017/11/14

ツマグロヒョウモンの日記 ② 前蛹~蛹、そして羽化。

10月30日
朝の8時ごろ

ケースの大二匹は昨日の夕方ごろから時間差(4時間くらい)で前蛹となり(初めて見る宙づり状態…家人曰く「頭にちがのぼらないの?」)、
そして30日の午後4時、気づけば1匹ができたてほやほやの蛹に!

16時ごろ 蛹なりたてのほやほやです。

見逃した…と思いつつもう一匹残っているのでその後、つぶさに観察。

しかし22時頃、ちょっと目を離したすきにまたもや蛹に!
うっかりしてしまった・・・。非常に残念だった・・・。

23時ごろ もう一匹も蛹になりました
23時17分 徐々に形がかわっていきます


なりたてなのでまだサーモン色、そしてくねくね動いていた。徐々に変形し、濃い茶色に。


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10月31日



二匹はきれいな蛹になった。
うわさに聞いていた蛹の側面に輝く金色。朝日があたると、とても美しい。





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さて、22日の台風で吹き飛ばされピックアップしたこたちに、チビ二匹がいる。

最初動きが鈍かったものの、この頃少しづつスミレを食べるようになった。
ピックアップ当初は例のビオラ鉢に置いてしまったので不安がぬぐえなかった。かれらはその時、大きいこたちよりも戸惑いおびえた様子で、葉の茎にしがみついて微動だにせずじっとしていた。その後すぐに別ケースへ移動したので、その間、ビオラを食べていなければよいのだが・・・。どうか一口も食べていませんように…祈るような気持ちでいる。
(このこたちは別ページに日記をつけます)

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11月2日

川沿いで羽化したてのこに出会った。
元気に飛び立てよと声をかけた。

ツマグロヒョウモン ♀

目がバッテン(××)みたいにみえます

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11月14日

あいにくの雨。
これまで蛹のケースは昼間は7時ごろから朝日をあびさせて、17℃くらいの窓際に置いていた。夜は私の部屋に布をかぶせて置いておいた。
この時期の羽化は18日くらいという。30日に蛹になったので予定は16日とみていた。

が、16日目の14日、朝10時。ケースをみると・・・!!!

二匹が無事に羽化していました。翅もきれいにのびきっていました。


オスとメスです。

♂ 赤い血のような排せつ物がインパクトあります
こちらは♀ 
みればみるほど美しい・・・。翅をハタハタ、時折小刻みに動かしている。

お花のそばへ放してあげたいが、しかし、今日は午後からあいにくの雨だという。
今日は一日泊っていただき、明日放そう。
急遽、ポカリスエットも用意した。

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川沿いではここでも1頭のツマグロヒョウモンが羽化していた。
しかし、雨の中、飛び立てずにいた。このこも今日1日ここで静かにしていることだろう。

羽化不全とみられるこもいた。蛹から頭だけ出ている。翅が蛹にくっついてしまっているようだ。
この状態では生存もむずかしいだろう・・・。私は何の力にもなれない。
ただただそのこを励ますしかなかった。胸をおしつぶされるような気分でその場を後にした。

自然界でも、蛹から無事に羽化することは、その時が一番無防備で、至難の業だという。
セミも、蝶も、トンボも・・・。

そして今は、ニンゲンも・・・? 

台風のあと、赤と黒の虫が大量に・・・ ツマグロヒョウモンの日記①

10月23日

保護中の蛹が虫に襲われぬようなんとかしようとして、午前中に100円ショップにいくことにした。
目当ては虫よけネットや長い棒など・・・
そこで昨日の台風のなごりである強風の中、川沿いをあるいていると、なにやら派手な色のものが落ちている。赤と黒のとげとげした毛虫?
いや、毛虫ではない。これには見覚えがあった・・・
急いで検索すると、これは、私の大好きなツマグロヒョウモンの幼虫であることがわかった。
秋ごろに撮ったツマグロヒョウモン成虫 ♂

みればあちこちに落ちている。大中小・・・残念ながら自転車かなにかにつぶされお星さまになってしまっているものもあった。
何匹か近くの植物にうつしても、また歩道側に歩き始めてしまう。
心配になり、しばし考え、うろちょろしているこのダースモール似の幼虫を保護することにした。幸いうちには彼らの食べものであるスミレ科のビオラが2鉢ある。
2か月くらい前に購入した苗で、植え替えをしてからだいぶたっており、ふわふわと育っている。
急いで家にもどり、ティッシュとプラケースをもって自転車で戻った。
トゲコさんたちをふわっとティッシュでくるみ、ケースにいれた。
家に帰り、大中小(大はおそらく終齢幼虫)それぞれをビオラに近づけると、すぐに半円を描くように葉を食べ始めた。
一匹、どうしてもティッシュから離れない元気のない子がいるが・・・。
棒をたてるとすぐに棒にくっついたものもいる。もうすぐ蛹になるのかな?
取り急ぎ洗濯ネットでカバーし、100円ショップへ。
先に保護したイモコさん(アゲハ)のための長い棒と虫よけのフメン布を購入し、次に、ビオラの鉢を覆うためのプランター台と筒状の洗濯ネットを2セット購入。
この細かい編み目なら、寄生ハエも入れないのではないか?すでに寄生されてたら終わりだけど・・・。

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次の日、24日の朝、トゲコさんたちをみるとなにやら元気がない。
もしかしたら、ビオラがあわなかったのかな、と心配になる。
彼らの常食していた葉が必要か?急いでトゲコさんたちを拾った川沿いに向かう。
つたない知識でスミレをさがすと、花はないがそれらしき葉っぱが。
葉の中をめくるとトゲコさんたちがひっついているものもある。
常食していたのはこの葉っぱだろう。それらを少しいただいて帰る。
ついでに、その日、道路にだいぶ飛ばされていたトゲコさんたち2匹を見つけ、そのこたちもピックアップした。

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相変わらず、昨日拾ったトゲコさんたちは動かない。ツンとさわると小さくうににっと動く。
昨日、ティッシュについたまま元気のなかった子は、いつのまにか鉢の下のほうにへばりついていたので、生きていたかと少し安心した。
1.5センチくらいのちび2匹と比較的元気のよさげな3センチくらいの1匹、そしてその日にピックアップした4センチくらいの2匹を、カタツムリのでんこ用スペアケースをかりて入れた。そこにスミレの葉を投入。
ちびと昨日の1匹は相変わらず動かないが、本日の2匹はしばらくして葉を食べ始めた。
もしかして、購入したビオラが悪かったのかな、植え替えてから1カ月は経つのだけど・・・と不安になる。
また、あるいは、越冬する幼虫だから?静かなのか・・・。

夜、ちびのうち1匹がかすかに動いていた。だが葉を食べる様子はない。
新たな2匹は一匹が天井に張り付き、もう一匹が入れておいた割りばしにくっついている。
これから、どうなるのだろう?
ケースはなるべく外の環境に近いよう、外気が通るやや寒いお風呂場の窓際に置いた。
(約15℃~17℃)

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今後、無農薬で安全なスミレをかれらに提供できるよう、別途スミレの種を用意した。
数個、鉢を用意して半分まいてみた。冬の寒さを経験して発芽するというがどうだろう。
なにせすべてが初めてのことである…。うまく発芽するとよいのだが。

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10月25日
昨日の雨がやみ、すがすがしい秋晴れ。
いつもは翅を閉じているシジミチョウも、ここぞとばかりカタバミの花の蜜を吸いながら翅を広げ、愛らしい姿を披露していた。とてもかわいらしい。
さて、ケースにいる4センチ大のトゲコさんたち2匹はかわるがわるスミレの葉を食べては、ケース内に設置した割りばしにのぼり、一休みしながら便をしている。
ちびたち二匹は時折動いているが、食べる様子がない・・・。
そして微動だにしなかった中くらいの大きさのトゲコさんは昨日の夜、おしりから黄色い液をだしていた。不安になりつつも様子を見ることにしたが、今日、☆になってしまっていた・・・。
小さくちじこまって、手足をキュッとしている・・・。さわってみると、いかついとげとげは、むしろとてもふわふわな感触だったので驚いた。
「ごめんね・・・」と心の中で手をあわせながら土に埋め、7月から種で育てて咲いた百日草を一輪添えた。
やはり購入したビオラが問題なのか?
散歩中に見かけたのだが、あきらかに購入した苗と思われるビオラが庭に埋まっており、その付近の土の上にメスのツマグロヒョウモンが産卵しているのを見たので、彼らはそうした苗も食草と認識してるということだろう。
かれらは消毒や農薬をつけられたものを危険と見分けるだろうか?
ネット情報によれば、もし農薬がついていたとしても、しばらくたてば農薬もなくなるというが、どうなのか?(ちなみに購入先へ再び足を運び売場を確認したが農薬の使用履歴などの表記はなかった)
不安になった私は、最初のトゲコさんたちのうち、二匹をもとのスミレの地へ戻すことにした。そしてもう二匹はひきとり、引き続き面倒をみてみることにした。鉢植えのビオラのそばにケースを用意し、そこに天然のスミレの葉をいれ、トゲコさんたちをそこへ移動させた。
ビオラがだめなら、スミレをたべておくれと祈るように。
ぜひ来年、暖かくなったらツマグロヒョウモンさんたちに来ていただきたく、ビオラの苗4つも面倒を見つつ、より安全な状況でスミレを種から育ててみようと思っている。

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10月28日
今日も雨。外のビオラのトゲちゃんは一匹はじっとしており、いっしょに入れたスミレも食べてる気配はない。
もう一匹ははしっこで逆さになっている。小さい個体なのでまさか前蛹とは思えず…どうしたのだろう。

ケースの大二匹はもりもりスミレを食べている。すごい食欲だ。
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2017/11/10

12月5日から南青山ギャラリーにて開催される細密画グループ展に参加します。

12月5日(Tue)~12月10日(Sun)
南青山「Art & Space ここから」さんで開催される細密画グループ展

「細密な、関係性。」に参加します。


詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「細 密 な、 関 係 性。」-細密画 12人展-

火 - 土 12:00 - 20:00
最終日 12:00 - 17:00


参加作家
万夜 / Kyon / 政井亜子 / 柴尾 / 工藤沙由美 / 麦粒 / 宮崎史子 / woga  / kamimon / 砂糖葱 / 補助脳委員会 / Kentaro Saito

観るものを惹きつけて離さない細密表現。細密であるだけではなく、ファンタジック、幾何学、空想科学、人物など様々な世界観の12人の作家による見応えある細密空間。繊細に、ダイナミックに構築された作品群をお楽しみ下さい。

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様々な細密画家が総勢12名と、とても見ごたえのある企画展となっております!

今回、私はひざびさの展示会となります。新旧あわせて何点か作品を展示いたします。ポストカードや画集の販売も予定しております。

ご都合が合いましたら、またお近くにお寄りの際は、ぜひ見にいらしてください!

※ダイレクトメール(ご案内のハガキ)が欲しい方は下記までご連絡ください。
dream.of.monochrome☆gmail.com (☆→@に変えてください)

よろしくお願いいたします。

Kyon

2017/10/22

台風間近、蛹の保護。{アゲハチョウの記録}

蝶が好きだ。その中でもアゲハ蝶の舞う姿にはいつも見惚れてしまう。
スリムなボディに淡い黄色とポイントブルーの大きな翅の、それはそれは美しい姿。
ずっと見ていても飽きない。




近くに柑橘系のレモンの木があるので、ここにクロアゲハやナミアゲハなどがよく来ていた。
以前から時々幼虫の姿もみていたので、いつか卵から育ててみたいと夢見て、
ほかの方の飼育ブログを覗いたりしていた。

そんな矢先、その小ぶりなレモンの木に、またまた小ぶりな青虫がいたではないか。

10月14日撮影


おそらく、普通のアゲハチョウの終齢幼虫だろう。
木の持ち主の母いわく、他にもいただろうが、いつも丸々太ったころに、鳥に食べられてしまうようだと・・・。
なんとかこの子を保護できないかと思い、応急処置として鳥に食べられぬよう、この木の幼虫のいる部分に帽子用の虫よけネットをかぶせてみた。
天気が不安定でずっと雨続きだったが、このネットは多少の雨夜避けにもなっているようだった。


その後、朝昼晩と様子を見ていた。
ある夜、葉を食べずにうろうろ動き回る姿。葉にはなにやら水っぽい便?
これが蛹になる前兆かと思った。
次の日の朝、棒にピタッととまっているイモコさん(と名付けた)。
逆さになったり、しばらくするとまたもとに戻ったり。
ここに決めたようだ。
蛹になる前の大移動と、安全のため高い場所に決めるとネットで知っていたが、
確かに葉を食べていた場所とは離れていて高い場所だ。


10月18日撮影


ずっと雨が続いている。時々イモコさんのあたまにちょこんと小さな水滴がついていて、それがなんともかわいらしい。どうやら表面は撥水加工のよう。

そして次の日、10月19日の朝、「前蛹」と呼ばれる状態になっていた。
次の日の20日も同じ体制でとどまっていたが、一匹のアリがイモコさんのからだの上でチョコマカチョコマカ遊んでおり、イモコさんは時折邪魔そうにぴくぴくと動いていた。

10月19日撮影

21日の朝に再び様子をみるとさらに縮んだ様子で黄味がかってきたので、いよいよ蛹になると思った。

そして次の日の朝、イモコさんはきれいな蛹になっていた。

10月21日撮影

この日まで晴れる日はなくずっとひつこい雨続き。
しかも台風が来ているというので雨が次第に強くなってきている。
23日には東京も暴風になるというので、どうしようと2-3日悩んでいたが、今日の朝、意を決して蛹のついている棒を引き抜き、部屋の中に保護した。


イモコさんと出会ってから、毎日雨ざらしのイモコさんが心配でならなかったが、よくぞここまで頑張ったと、なにやら胸にじーんとくるものが・・・。
みればみるほど美しい蛹。一回、ピクリと動いた。
最初に見た時からイモコさんは普通のアゲハの幼虫より小さい気がしていた。蛹も2.8センチくらいとやや小ぶり。
ひょっとすると育つ個体も小さめかもしれない。しかも季節は10月中旬を過ぎている。
越冬するにせよ、このまま孵化するにせよ、なんとか無事に育ってほしい。


10月25日

10月26日
現在特設にてフメン布に覆われ玄関にいるイモコさん。
10月29日まで蛹の様子に変わりはない。
ただ非常に気になることが。一説によるとこのおなかの部分がSカーブしていると寄生率が高いとか・・・。
出てくるこが蝶でありますように(祈)。

2017/10/01

蝶は眠る {カラスアゲハとモンシロチョウ}

セミ達がその一生を終え、コンクリートの上に無残に落ちていると、そこでは土に戻れまいと、できる限り拾って土の上に置いてやるのが、私と家人の夏の恒例行事であった。


ある日ふと思った。
空に舞うあの宝石=蝶たちは、いったいどこで一生を終えるのだろうか。
蝶の羽根が落ちているのは時々見かけていたが、そのままの姿というのはあまり見たことが無かった。





そこで、思い出すのは・・・・・


初秋の風が心地よく、すっきりとした穏やかな晴れの日。
家人と私は植物公園へと自転車で向っていた。
目的は豊かな自然と華やかな花が咲き誇る場所で、蝶に出合うこと。

自転車で走行中、突然、前方に黒い塊が見えた。
急いで自転車を止めて見ると、そこには黒くて平たいものが落ちていた。

とても大きな、黒い蝶だった。

命が尽きてまだ間もないようだった。先に走っていた家人も気づいており、Uターンし戻ってきた。
ティッシュにくるんでその蝶を壊れないよう、そっと持ち上げた。
こんな車の往来の激しいところに置き去りはかわいそうだと、意見が一致した。

見ると街や森の中でよく見かけるクロアゲハではないようだ。
表面はビロードの様な質感で鮮やかな青い光沢。溜息が出るほど美しい・・・。
蝶は死してもこんなに美しいのか、とあらためて思った。

以前、写真で見たことのあるカラスアゲハに似ていたが、こんな街中であのような美しく巨大な蝶がいるのだろうかと思った。しかし見れば見るほど、その美しさはカラスアゲハのようであった。

その大きな蝶を壊れないよう、優しく包み、自転車の籠に乗せた。もっと静かで緑の多い場所に移してあげようと。
そして道の途中にあった草の茂る静かな場所に、そっと置いた。
あとは他の命の糧となり、やがて土にもどってくだろう、
地上での一生、本当にお疲れ様・・・とこころの中で想いながら。


その後、植物園で花に群がる三匹のカラスアゲハに出合えた。
とても素早い動きに長い時間翻弄された挙句、至近距離での撮影は叶わなかったが、
その青く輝く美しい姿は、まさに「宝石」であった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、とある秋晴れの涼しい午後。

私は春ごろから小さな趣味となっている蝶探しに近所を歩いていた。

最近になって感じてきたのは、雨の降りそうな日・・・空気の重い、湿度が高い日は蝶がなかなか飛んでいないということ。飛んでいるとしても、セセリやシジミチョウなどの小型の蝶が多い。
逆に風が穏やかで、太陽がさんさんと降り注ぐ、まぶしいくらいの日中は、アゲハやヒョウモンチョウ、モンシロチョウやモンキチョウなどが活発に飛んでいる。

そのなかでモンシロチョウはどこでも会える、もっともポピュラーで定番的な蝶なので、最初は写真を撮り続けていたものの、最近はあまり気にもかけなくなっていた。

そんな時だった。突然、目の前にふわっと白いものが落ちてきた。
道路の真ん中に、らひらと舞い降りて、移動する様子がない。
一匹のモンシロチョウであった。
近づけばまた飛び立つだろうと近づいてみたものの、蝶は羽根をパタパタとけんめいに動かすのみだった。

道路の真ん中でこのままにしては、人に踏みつけられてしまうかもしれないし、自動車や自転車にひかれてしまうかもしれない・・・。それはあまりにもかわいそうだと思い、モンシロチョウをそっと持ち上げ手のひらにのせ、近くの草むらにそっと置いた。

モンシロチョウはパタパタとしてすぐにひっくり返ってしまう。それを何度も繰り返す。
もう命は短いと思った。

蝶から離れ少し歩いたが、あの草むらでは人通りも多いしなんだかかわいそうだ・・と思えてきたので、急いで引き返して再び蝶を手のひらにのせた。つぶさないようにおおった両手のなかで、まだ懸命にパタパタと動いている。蝶の命をその手の中で感じた瞬間だった。と、同時に、寂しいような切ない想いが、心の中を駆け回った。

そっと蝶を手に抱えながら、近くの森へと急いだ。
ここなら、静かで緑も深い。

モンシロチョウを枯葉の上に置くと、蝶はまだ動いていたが、それもかすかな動きにみえて、ああ、もう間もないのだなと思った。
心の中に悲しい想いが充満してきた。

見ればパウダースノウのように柔らかい白さで、羽根も身体も、とても美しい。
そしてチャームポイントの黒いモンが愛らしい。
以前からその無垢な美しさにまるで地上の妖精か天使のようだと思っていたが、本当にそう見えてくる。

しかし、その美しいモンシロチョウは細い体を小さく震わせていた。
なんとも言えない悲しみが湧きあがってきた。
さようなら・・・・・とこころの中で手を合わせた。




手のひらに感じた、蝶の最後のはばたき・・・命の温もりが、今でも忘れられない。


蝶もセミも、ネコも人も、最後は土に戻るのが一番よいことではないだろうか。
灰色のコンクリートの上では、一生懸命生きてきた命が、あまりにも切ない。







2017/09/20

下北沢北口のお店二カ所でポストカード販売しています。

只今下北沢の下記二カ所で、ポストカードなど販売しています。

■下北沢北口 DIAMOND HEROさま

■下北沢北口 素今歩さま

作品をご覧くださった皆さま、
また、ポストカードをお買い上げ頂いた皆さま、本当にありがとうございます!
新作はちょくちょく追加していますので、下北沢にお越しの際はぜひお立ち寄りください。


最近、素今歩さまに追加納品したポストカードのイラスト(一部)です。

「それはわたしのもの」



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下北沢は個人的にとても思い入れのある街です。
祖母が生前、隣町に住んでいたということもあり、20年くらい親しんでいる街です。
最近は街のお店の出入りも激しく、様相もめまぐるしく変わっていました。
平日でも人が多く、若い学生、観光客、そして地元の人々が忙しく行き交う、アグレッシブでエキセントリックな街です。


私が20代の頃に好きだったお店は、なんといっても「イカール館」。
当時、下北沢で働いていたということもあり、ここのランチはよく利用しました。
店内はちょっと薄暗く、アールヌーボーの香り漂う、ノスタルジックな雰囲気。
重厚な趣に反しランチはリーズナブルな価格で、チキンピラフのなんとも美味しかったこと!
今でも心に残る味です。

同じく北口にあった「エテルナスイーツ」という小さな喫茶店。
こちらはポップな感じでちょこっとした可愛らしい雑貨も売っており、お店のお姉さんもおしゃれで美人揃いでした。
ポテトサラダをのせたチーズトーストがとても美味しかったです。

また北口にあったカレー屋さん(名前を忘れてしまった)。カウンターと少々のテーブル席でしたが、いつも混んでいて、
とにかくカツカレーが美味しかった。


そしてジャズ「喫茶マサコ」。入った時の衝撃は圧巻でした。そしてなんと居心地のよかったこと・・・。あんをのせたトーストがちょっとした休憩や小腹のすいたおなかに丁度よく美味でした。
無くなってしまったことが今でも寂しく、残念に感じます。


これらの店はもうないのですが、下北沢を訪れるたびに懐かしく思い出すお店たちです。


時代のニーズや流行に合わせた街造りや、街の新陳代謝が活発であることは必要だろうし、それはそれで良いことなのだろうけれど、
「ああ、無くなってしまったのか・・・残念だなぁ。」と思わせるようなお店は、
これからどのくらい出るだろうか、古い思い出を片手に、ふと思ってしまいます。

2017/08/23

べっこう細工のような可愛い虫{スケバハゴロモ}

私は病気をして入院したため、その後の体調管理や体力回復にできるだけ歩くように心がけ、近所の散歩コースもでき始めていた。

夏らしくない妙な天気からすこし脱して、少々太陽が覗き始めたとある日の午前。
お気に入りの川沿いを歩いていると、
なにやら葉っぱの上に見たことも無いものが・・・。


すけすけでハート形である。それが葉の上でくるくるとゆっくり動いている。
散歩に必ず持ち歩くようにしているデジカメで、一緒に散歩していた家人に撮ってもらうよう頼んだ(接写がまだまだ苦手なもので)。


べっこう細工のようにかわいらしい。やはりハート形にみえる。

ただ、撮った画像をよく見てみると、蝶や蛾の仲間ではないようで、ちょっと苦手な様相だ。
なんだか蛙の様な、ずんぐりむっくりとした顔とボディ。
調べてみるとこのこはスケバハゴロモという、なんとカメムシの仲間だそうで・・・なるほど。


川沿いの森は、毎日歩いても飽きないほどに多彩な生物の様々な姿が見れる。カメラを持ち歩くのが本当に楽しく、宝探しをしているような気分になる。
怪我の巧妙というべきか、病気をする前はまったく気づかなかった身近な驚き、そして楽しみ。
日々、小さな命に気づかされ、勇気づけられる。

スマホを見ながらうつむいて歩くには、本当にこの世界はもったいない。








2017/07/26

やっと撮らせてくれた。{ツマグロヒョウモン雄}

地元には蝶が良く飛んでいる。
季節によって、飛んでいる種も変わっていく。
例えば、5月ごろよく見かけたミスジチョウ。


空中をなめるように飛ぶ姿は特徴的で、模様と共に愛嬌があり好きだったが、このごろはもう見かけなくなってきた。

変わって最近よく見かけるようになってきたのは、同じタテハチョウ科のヒョウモンチョウ。オレンジ色が大変鮮やかで、真夏の空によく似あう。

アゲハチョウは優雅に飛び、ご覧になってと言わんばかりに木々にとまって羽をゆさゆさしているし、アカボシゴマダラも余裕たっぷりに樹液を吸い、草木の間に休んでいた。
彼らはゆっくり写真を撮らせてくれたのだが、この橙色のヒョウモンチョウはというと、なかなか気難しい蝶で、ちょっとでも近づくと気配を感じて素早く逃げてしまう。
見つけては逃げられ、それを繰り返しなかなか撮れない。

さて、午前中、近くの団地を通ると、二匹のヒョウモンチョウがくるくる楽しそうに飛んでいた。このこたちもタテハチョウ科の特徴か、時々滑空して、すいーすいっと空中を自由自在に舞っている。
連日この様子を見かけていたので、今日はなにかチャンスがあるかもと少しまっていると、一匹のヒョウモンチョウが近寄ってきて・・・



やっと姿を撮ることができた!なんて美しい色だろう。
そして、このこはツマグロヒョウモンの雄だった。

↓こちらがツマグロヒョウモンの雌(2015年9月撮影)




さらに近寄ってみても逃げない。
警戒心の強いこの蝶がなぜ、こんなに近寄っても逃げなかったのかは、すぐにわかった。



何らかの原因で、羽の一部が欠けてしまっている。
飛ぶのにだいぶ苦労がいるのだろう。彼は休み休み飛んでいたのだ。

ちょっと申し訳ない気分になって、貴重なお姿を少し撮らせて頂き、すぐに退散した。


ちなみに目の色も、ひげ(触角)も足もすべて、オレンジ色。
美しい色といい、模様といい、このディテールの細かさ、自然には脱帽である・・・。

とても綺麗な蝶だけど・・・{アカボシゴマダラ春型}

5月も風の穏やかな頃。
買い物帰り、なじみの道を自転車で走っていたらめのまえにふわりと白いものが。


キューっと止まり、植え込みのあたりをよく見ると、とても綺麗な白い蝶が2匹戯れている。

急いでスマートフォンにて写真を撮った。


白いけどモンシロチョウでは絶対ない・・かなり大きいけどアゲハチョウでもなさそうだ。
家に帰って図鑑を引っ張り出し、模様を見るとオオゴマダラが近そうだけど、なんか違う・・。

ネットでいろいろと調べて、これはアカボシゴマダラという蝶の、春型の姿だということがわかった。
アカボシゴマダラは日本では奄美大島以南に分布している南方の蝶 とのこと。

※参照 http://www.pteron-world.com/topics/classfication/nymphalidae/apaturinae/assimilis.html

とても綺麗な蝶だけど、上記サイトによれば、「関東地方のアカボシゴマダラは春になると、白化型という翅の模様が白っぽくなった個体が現れ」ると。
この様な白化型は奄美大島のアカボシゴマダラには見られないとのことで、関東地方のアカボシゴマダラは、何らかの形で入ってきた、あるいは持ち込まれた可能性がある、ちょっと問題児のよう?
意外、というかまさに想定外(知識もないのに想定できるわけがない)・・・。 
そういえば一昨年の夏にもこの子の仲間と会っていた。のんびり羽を優雅に動かしながら、樹液をの吸っていた。
やはり大きかったので遠目からでもすぐに存在がわかった。



またこの子たちに会う時、知識によりちょっと見方が変わってしまうけど、
美しい蝶であることは変わりない・・と思う。






2017/06/06

羽の黒いトンボに出会う

不安と希望のなかを行ったり来たり。まるで小舟に乗って波に揺られているよう。
今月は自分にとってちょっと試練である。

そういう渦中にいると、この世界を構成している様々なものになんとなく関心がいくのは不思議だ。

とある帰り道、いつもの川沿いを歩くと、たくさんのモンシロチョウが楽しそうに輪を描いて舞っているので、ふらふらとすいよせられていった。



するとそのなかにはたはたと黒い影がみえた。

もしかすると、あれはハグロトンボ?


        羽を広げた姿↓

ハグロトンボは別名「神様トンボ」、また「ホソホソトンボ」ともいうらしい。
そのとおり、ボディがとっても細い。
真っ黒だけど、なんだかありがたいトンボのよう。私が出会ったこは全身が黒だったから雌かもしれない。雄のボディはメタリックブルー。

そういえば、空を舞うクロアゲハもいつも神々しいと思う。
また有り難いといえば、先日、アオスジタテハを至近距離で見て、撮ることができた。
いつもは不意に木陰からでてきて、あっという間に空高く舞い上がってしまうのに、
あまりに近くに寄ってきてくれたので、感動でちょっと手が震えて、うまく撮れなかったのがくやしい・・・
青く光るその姿は本当に美しく、まるで空に輝く宝石のよう。。


川沿いをハグロトンボやモンシロチョウに導かれしばらく歩いていると、足元で小さなものがもぞもぞと。

これは子供の頃、野原でよく見かけたオンブバッタに似ているがそうだろうか。

大きい子が小さい子を背負ってぴょんかぴょんか走っていくのを思い出す。
私の家の周りは新しい家が立ち並び、幼少の頃とはもうすっかり様変わりして、
地面はアスファルトに覆われ、自然が少なくなってしまい、虫や蛙といった仲間たちはもうほとんど見れなくなった。

人間のエゴで住処を追われた生き物たちは、いったいどれくらいいるのだろう。
ヒトも地球上の生き物のひとつにすぎないのに、なぜ自分達だけがまるで地上の主の様な顔をして、やりたい放題しているだろう。

そう思うと、住処を追われ、やがて滅んで行った彼らの姿は、自分たちの未来の姿だとつくづく思う。

そういうことを想うと、ふさぎがちな気持ちの雲行きは更に怪しくなるのだけど、
でも、まだまだ、こういう身近なところで、たくさんの生物が命を繋ぎ育んでいるんだなと思うと、
ちょっとほっとした。



※追記
翌日に撮れたハグロトンボ。こちらが多分、雄だと思う。なるほど、ホソホソ。


そしてモンシロチョウはいつ見てもかわいいです。
ふわふわとマシュマロみたい。妖精のようですね。




2017/05/02

5月1日~5月28日 東高円寺イココチ「postcard exibition vol.12」

5月1日~5月28日
東高円寺イココチさまにて「postcard exibition vol.12」開催中です。
わたしも作品を5点、参加させていただいております。

総勢59名のアーティストの作品が展示されているようですので、
お近くに起こしの際は、ぜひ、お立ち寄りください!

雰囲気の良いカフェなので、おさんぽやお買い物の際のご休憩にも・・・
Kyon

2017/04/04

桜とオオミズアオ



小学生の頃からいつも通る坂道に、二本の桜の老木があり、この季節になると毎年淡い薄ピンクの可愛らしい花を咲かせる。
その木々は、道を隔ててまるでお互い頬ずりをするかのように、寄り添うように立っていたが、いつのまにか、そのうちの一本は根元からざっくり切られてしまった。

片方の木は、今はもう無き相方を懐かしむかのように、その後も毎年、桜の花を咲かせた。
吉祥寺の井の頭公園のように誰かがその下で談笑し踊り歌うこともない。けっして見事という枝ぶりでもないが、私はこの桜が気になってしかたがなかった。咲き誇るというわけではなく、それでも慎ましく花をつけてくれると、ああ、今年も咲いてくれてありがとうという気持ちになる。


桜は確かに別格だ。美しく、そしてとても儚い。
その姿といつも重なり想いをはせるのは、昔、夜の駅でみかけた一匹の蛾である。

だいぶ前の話である。夜、駅のホームで電車を待っていると、足元に青白く光るものがみえた。
近寄ってみてみると、大きさは手のひらくらいか、一匹の青白い蛾であった。
左右に羽を広げたその姿は、それはそれは美しく、これが夜の空にふわふわと飛んでいれば、妖精と見紛うのも無理はないと思った。
瀕死なのか、それとも佇んでいるだけなのかは、わからなかった。おぼろげながらも記憶ではその後どうなったのかはわからない。なにしろ10数年も前のことだから。

しかし、私はあの青白く光る、怪しくも美しい姿が忘れられなかった。記憶をたどり調べてみると、その蛾はオオミズアオという種類のものだったと判明した。
その後、描く絵になんどかオオミズアオを描いた。図鑑を調べ写真などを模写して正確にも描いてみたが、記憶のそれといまいち符合しない。

もともと蝶好きであったし、オオミズアオと出会ったがために蛾はそれ以上に美しいものだと知ってしまった。興味が湧いて、さらにオオミズアオの生態を調べてみると、彼らはチョウ目ヤママユガというものに属し、蛾では大型の種であるという。
そしてそのヤママユガの最大の特徴として、成虫は口が退化しており、飲食ができない。だから立派で巨大な成虫となっても、幼虫の頃に蓄えた養分で過ごし、その命を1週間程度で終えるのだという。

このことを知って、私はとても驚愕した。

長く生きることを許されずに成長し、それでも生を全うするとは、どういうことなのか。
そのとてつもなく短い期間のうちに、次の生をつなぐということ、なんという宿命だろうか。

なんと儚い命だろう・・・
だから、あのように神々しいくらいの美しい姿をまとっているのだろうか。
そして、種名はギリシャ神話の月の女神アルテミス・・・


桜とオオミズアオ、この二つには接点がある。
オオミズアオの幼虫は桜の葉も食するという。そのため、都会でもその姿を目にすることもできるのだ。
桜の花が散り、みずみずしい新緑の季節に、彼らは目を覚まし、新鮮な桜の葉を食べ、定められた宿命を臆することなく、ひたすらに生きるのだろう。

ほのかな桜の花の香りに街がつつまれる、この季節は私も好きだ。
しかし、一方で、とてつもなく儚い命に想いをはせ、深い悲哀の底に沈む。
そして、桜の下でも繰り広げられる人の世が、なんだか哀れで、とても切なく感じてしまう。

私はその底の中で彼らを想い、この絵を描いた。


2017/02/05

ポストカードをお買い上げいただきありがとうございます

下北沢DIAMOND HEROで、引き続きポストカードや缶バッチを販売しております。

Kyonの作品をお買い上げくださった皆様、どうもありがとうございます。
とても嬉しく思います。


また、新たに2つの作品「冬の華」(左)と「ざわめき」を納品させていただきました。



かなり前の作品ではありますが、それぞれ気に入っている絵です。
下北にお立ち寄りの際はどうぞ、お店にお立ち寄りいただき、
Kyonの作品をお手元にとってみていただけたら幸いです。


また作品集、ポストカードや缶バッチは下記サイトでもご購入いただけます。
ハンズギャラリーマーケット⇒ Kyon_Psychout

Web Shopは随時更新中です。

また下北沢DIAMOND HEROでは、来月も新作など出していきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

Kyon