Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2011/11/25

帰れるのなら…

この時期は、正直…一番、辛い…

昨年の11月21日、4ヶ月のあずきを動物病院に連れて行き、
白血病ウィルスの検査をした後、陰性だったので、
3種、ではなく、白血病をふくむ4種混合ワクチンを打った…
その1週間後、突然てんかんのような発作を起こし、
病院に急きょ連れて行き、その場で入院となった…

最終的に、死因はFIP=猫伝染性腹膜炎とされたが、本当の所はわからない…

あずきが亡くなってしばらくたった後、
このいささか性急だったワクチン接種が問題だったのではないかと薄々思っていた私は、
とても怖かったが、意を決して調べてみた事がある…

ネットで検索を繰り返し、
何軒かのブログに到達し、そこでは同じ様な事が書かれていた。

「アメリカでは白血病ワクチンを接種後、FIPを発症する仔猫が少なからずいる…」

「猫における白血病のウイルスに対する感染も
ワクチン接種が引き金になっていることが多く、
さらにこのワクチン接種が原因で
2~3週間後に猫伝染性腹膜炎を引き起こすことさえあると言う…」
 また、早すぎる月齢の子に対しては、
ワクチン接種は慎重になれ・ということも書いてあった。

上記の内容に関して本当なのかどうか、信ぴょう性は定かではないが、
あずきの事例と符合する点が多く、これらの事は脳裏に焼きついた…


当時、あずきのFIP発症は、もしかしたら摂取したワクチンに関係があるのでないかと、
少し不安に思った私は、
かかりつけの医師に聞くのではなく(当時、勇気がわかなかった…)
セカンド・オピニオンで相談にいった別の医師に聞いてみた。
が、やはり、ワクチンと病気の因果関係はわからない、
そうではないんじゃないか・という意見だった。
同様な事を言われたと、検索してたどり着いたブログにも書かれていた。
仮にそうだとしても、因果関係を認めるはずがない…そうだろう、と思う。

猫に詳しい方に相談をしても、同じ様な事例がなく、
ワクチンによって引き起こされたのであれば、非常にまれなケースであったのか、
それとも関係はなく、別の要因なのか、
そもそもFIPではなかったのか、
(発症後の検査では、FIPの原因とされるコロナウイルスの値は100であった。
この値は陰性になるらしいが、まったくウィルスがいないという値では無く、
また子猫の場合は変動が大きい為、あまりあてにならないらしいが…)
今となっては、真相はもう、わからない…

ただ、今でも心にしこりとなって残っているのは、
ワクチンは、特に「4種混合」は早すぎたのではなかったか・という事…
そして、勉強不足で、接種に待った!をかけれなかった、私自身の認識の甘さ、責任の重さ…
たった一つの、大事で大切でしかたがなかった命を犠牲にしてしまったという、
背中に背負った「十字架」は、一生下ろすことはないだろう…

できることなら、あの日にかえって、やめて・といいたい。
決して、そのせいだとは言い切れないけれど、
あずきを失う可能性の一つでも、防げる事ができるなら…
私は、11月21日のあの日にもどりたい…


ごめんね、ごめんね、・・・と何度も心で謝罪をしながら、
あずきの仏壇に手を合わせた。

私はまだ、自責と、罪悪感と、悲しみの深い深い谷底にいる。
黒猫を見る度に、心が締めつけられ、涙が出てくる。
多分、心療内科にいったら、「うつ」だといわれるかもしれない。
沢山薬を処方されるかもしれない。
でも、こうして、文章で悲しみの一部を吐露することで、
なんとか、心の安定を保っているという事もある。
この心の痛みは、あずきが、たった4ヶ月でも存在し、
今も心の中に存在し続けているという証のようにも思う。
だからこそ、私は苦しみに耐えても、
この痛みを感じ続けていこうと思う。

感じ続けていかなければならない。

小さな命を救えなかった、私の責任の重さに比べたら、
死に行くあずきの、あの苦しみに比べたら…

こんな痛みは何でもないのだ。

FIPと戦っている世界中の猫ちゃんが、
あずきの分もどうか、長く長く、生きてくれますように…

※ネココロナウィルスについて