Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
上記をクリックするとKyonイラストのホームページとなります。ぜひご覧ください。

2010/08/03

2010年FUJIROCK

今年も参戦しました。フジロック。
正直に言いますと、面倒くさがり屋の私は行く前の準備が苦手なのですが、
到着し現地入りすればそこはやはり変わらない「自然と音楽の天国」。
ここにくると普段の日常の、ありとあらゆるものが有難く感じられます。

屋根の下で食事が出来ること。眠れること。
お風呂に入れること。
トイレがゆっくり入れること。
夜でも明りが灯ること・・・etc
 

毎年12万人近く来場しているそうですから、
人混みも相当すごいのですが、
それは都会のものと質が違います。
皆、歩みは緩やかだし、人の事を考えて行動している。
ぶつかりそうになったり、間違って接触してしまっても、
「ごめんなさい」と自然に声がかかります。
今年で6回参加していますが、日常ホームや街中で見るもめ事を、
このフジで見たことはありません。
ゴミの分別も本当に主客共々頑張っているし、
メンタリティとタフネスが明らかに違う。
環境問題に関しては、レジ袋やエアコン問題が象徴しているように、
「自分一人がやったところで・・・」というような心理が働き、
その時の快適さを求めて、なかなかエコな行動に結びつかない難しさがありますが、
このフジでは、一人ひとりの、
「ゴミを分別する」「出したゴミをほったらかしにしない」などの小さな行動の積み重ねが、
大きな波となり、強い「意思」となって、
会場や道にほぼゴミが落ちていないという実にクリーンな状況を維持している事は、
とても興味深く、 人はやればできるんだ・という真実と証明が、
このイベントに凝縮されているようです。
「自分は分別する」「自分は捨てない」という志を日常でも持てるなら、
それはやがて大きな動きに繋がるだろうし、
何かが確実に変わっていくという期待が持てます。
これは環境問題に限った事ではなく、
あらゆる事にも当てはまる大切なセオリーのように思います。

「音楽」だけではない「何か」がきっと見つかるから、
フジはかけがえのないものであり、
その「何か」は生命を持つものすべてに内在している、
普遍的なものだから、
自然の中で、大勢の人々とそれらを分かち合い、確認し合い、
感じあえる事がこの3日間の最高の魅力のように思います。