Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2010/07/23

はるか昔

先日見たテレビ番組での内容です。
我々哺乳類の祖先が何億年もの昔、まだ恐竜達が世界に君臨していた頃、
様々な試練を乗り越えて生き延び続け、今の私達の「命」に繋がっっている・という事を、
CG映像などをまじえて、理路整然と解り易く伝えていました。
太古の昔、小さくて弱い存在だった祖先達は、
その弱さゆえ、未完成ゆえ、生き延びて進化し続けてこられたといいます。
何億年もの時を経て、繋がっている「命」を、
我々皆が宿していると改めて認知した時、
周りにいる人々が、自分も含めて、今ここに存在しているという事は、
とても奇跡的な事なのではないか、と思いました。
繋がってきた命を継承できるかはさておき、
それが自然に果てるまで、断ち切ってはならない「絆」と感じました。
現在「自殺者3万人の社会」と言われ、
何億年もの時を費やして進化し届けられた大切な命を、
自ら断ち切らざる終えない状況を生み出してしまっている今日、
少し立ち止まって、気が遠くなるほどの大昔、
死に物狂いで必死に命を繫ぎ進化し続けて来た、
遠い遠い祖先に思いをはせてみることは、
自分という存在を確信する為に、とても有意義なことかもしれません。

「哺乳類が生き延びる為に、その「弱い存在だった」という事実が、
最も大事なことだった。
そして「未完成」であったゆえに、進化し続けることができた」
と番組では語られていました。
多大なストレス状況においても、生き延びる為にどうすべきか、
人間は常に思考を重ね、「脳」を大きくしてきたと言います。

私達は、その質や量はちがっても、
「命」を危険に陥れる可能性を秘めたストレスと
日々対面せざるを得ないのは事実です。
そこで、私たちの遠い遠い「祖先」に思いをはせてみれば、
たとえ今、自分が弱くて小さい存在に感じているとしても、
それが次の自分の精神的進歩に繋がる大切なファクターだと考えることができたなら、
随分と楽になると思います。
そして、ストレスフルな中でもがき苦しんでいるとしても、
それが進化へのきっかけや踏み台になりうるならば、
自分を信じてそれらと対峙する価値はあると思います。

2億年も3億年もの昔というのは、
目も眩む程に遠い過去のはるか彼方の事ですが、
険しい生存競争を生き抜ぬき、進化し続けてきた人類の歩んできた「路」が、
私たちの中心にずっと継承されていると思うと、
なんだか心強く、胸が熱くなります。