先日見たテレビ番組での内容です。
我々哺乳類の祖先が何億年もの昔、まだ恐竜達が世界に君臨していた頃、
様々な試練を乗り越えて生き延び続け、今の私達の「命」に繋がっっている・という事を、
CG映像などをまじえて、理路整然と解り易く伝えていました。
太古の昔、小さくて弱い存在だった祖先達は、
その弱さゆえ、未完成ゆえ、生き延びて進化し続けてこられたといいます。
何億年もの時を経て、繋がっている「命」を、
我々皆が宿していると改めて認知した時、
周りにいる人々が、自分も含めて、今ここに存在しているという事は、
とても奇跡的な事なのではないか、と思いました。
繋がってきた命を継承できるかはさておき、
それが自然に果てるまで、断ち切ってはならない「絆」と感じました。
現在「自殺者3万人の社会」と言われ、
何億年もの時を費やして進化し届けられた大切な命を、
自ら断ち切らざる終えない状況を生み出してしまっている今日、
少し立ち止まって、気が遠くなるほどの大昔、
死に物狂いで必死に命を繫ぎ進化し続けて来た、
遠い遠い祖先に思いをはせてみることは、
自分という存在を確信する為に、とても有意義なことかもしれません。
「哺乳類が生き延びる為に、その「弱い存在だった」という事実が、
最も大事なことだった。
そして「未完成」であったゆえに、進化し続けることができた」
と番組では語られていました。
多大なストレス状況においても、生き延びる為にどうすべきか、
人間は常に思考を重ね、「脳」を大きくしてきたと言います。
私達は、その質や量はちがっても、
「命」を危険に陥れる可能性を秘めたストレスと
日々対面せざるを得ないのは事実です。
そこで、私たちの遠い遠い「祖先」に思いをはせてみれば、
たとえ今、自分が弱くて小さい存在に感じているとしても、
それが次の自分の精神的進歩に繋がる大切なファクターだと考えることができたなら、
随分と楽になると思います。
そして、ストレスフルな中でもがき苦しんでいるとしても、
それが進化へのきっかけや踏み台になりうるならば、
自分を信じてそれらと対峙する価値はあると思います。
2億年も3億年もの昔というのは、
目も眩む程に遠い過去のはるか彼方の事ですが、
険しい生存競争を生き抜ぬき、進化し続けてきた人類の歩んできた「路」が、
私たちの中心にずっと継承されていると思うと、
なんだか心強く、胸が熱くなります。