家の近くには、アゲハ蝶の好む柑橘系の植物があります。
そこに、毎年蝶が卵を産みつけて行くのですが、
雨に流されないよう、ちゃんと葉の裏側に産みつけるので、感心します。
若い蝶が羽根を閉じたり開いたりして乾かしていました。
きっと産まれたばかりでしょう。
個人的に蝶は大好きなので、
その美しさにすっかり見入ってしまいました。
ややグロテスクな感もあり、
やはりこの美しさへの変貌には、
強い憧れを抱きます。
雨の日でも、風の強い日でも必死で枝に掴まりながら、
頑張って生きようとしている幼虫を見て、
「いつかあのような美しい蝶になって羽ばたいていけ」
と思います。
それは自分自身にも言い聞かせているような感じもします。
蛹の日々は長い。
それは人生の殆どの部分かもしれない。
しかし、せめて人生が終わる頃には、
蝶のような羽根で羽ばたいてみたい。
そう思います。