Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/01/18

ツマグロヒョウモン~3頭のツマさんたち(羽化不全と保護したこ)26~ チビがきて一カ月 

1月18日
今日は気温が高かった。冬のコートでは汗ばむくらいだ。

よっちゃんは48日目となった。
日光にあたると、いつものように翅をふわっと広げ、呼吸するようにゆっくりと動かす。
蜜もよく飲んでくれた。

午後は早めに蜜をあげるようにした。
綿棒に口吻をあててすいすいと吸っている。

そういえば昨日の夕方、蜜を吸ったあと、綿棒にしがみついたままぼーっとしているよっちゃんを、いつものように自分の指に乗せて、ネットの壁面に移動させようとしたとき、
指に乗ったよっちゃんが口吻を指にこすりつけてきた。それが少しくすぐったかった。

今日は蜜を吸いながら、口吻で脇腹あたりを掻いていた(?)かゆかったのか?
しばらくそれを繰り返したあと、また蜜を吸い始めた。

毎日、違った顔を見せてくれる。


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一方、チビ幼虫はもうチビではなくなってきた。
12月17日に保護してから1カ月経ち、大きさは4~5倍となった。

外のスミレはいよいよ休眠状態に入ろうとしているのか、枯れ始めてきているし、
みずみずしい葉があったとしても、サイズは小さい。
それに反して、幼虫の食欲は増すばかり…。
1日、葉を2枚は食べるようになった。
あとどれくらいで蛹化だろう?
ちゃんと食べて育っても、蛹化に失敗するこもいる。原因はわからない。
蛹化、ここが第一関門だ。そして、羽化。これも大変な作業だ。

春、そして夏、秋に舞う蝶たちはとても軽やかで優雅だけれど、
ものすごい試練をくぐりぬけてきたこたちばかりなのだ。
春、私が最初に目にする蝶は、たぶん、特別な輝きを放っているだろう。

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無農薬で購入したニオイスミレは、一個の葉がすべて枯れてしまった。
休眠に入ったと思おう…。
他の二個のうち、一個は花のつぼみが膨らんできた。
この時期に開花か…。楽しみである。

ツマグロヒョウモンたちに、スミレやビオラを教えてもらい、
それらを育てる楽しみも増えた。


2018/01/17

ツマグロヒョウモン~3頭のツマさんたち(羽化不全と保護したこ)25~ 今日は薄曇り 

1月17日
今日は久々の雨模様。空は今にも泣きだしそうだ。

ツマサブロウさんも、夜中に旅立ってしまった。
その姿はまるで生きているようだった。
ツマジロウさんのように、魂だけ、ふうっと抜けていったようだった。

そこでふと思った。
蝶たちはなぜ、夜中に旅立つのだろう。
羽化不全で生まれたこたちは、皆、じたばたすることなく、
夜、静かにその生涯を終えていった。

部屋に不釣り合いな大きなケースは誰もいなくなってしまった。
ケースをよく見ると、彼らの生きた跡があった。
キラキラと光る鱗粉がケースのあちこちに付き、小さな翅の片鱗が残されていた。

もうしばらく、このケースを使うことはないだろう・・・


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よっちゃんは47日目となった。
今日は曇りなので、よっちゃんにとってはしばしお休みの日となる。
成虫はあまり寒い部屋に置いてはいけないと聞いたことがあったので、
久々にエアコンをつけた。
すこし部屋が温まったところで、よっちゃんは翅を広げたが、動き回る様子はない。
朝ごはんは食べていた。

ビオラの花を少し摘んで、よっちゃんに近づけると、よっちゃんは前脚を延ばしてきた。
そしてビオラにつかまらせてみると、よっちゃんも口吻を延ばしてフムフム花びらをつついていた。
やはり蝶たちにとってはたまらない香りなのだろうか。



2018/01/15

ツマグロヒョウモン~3頭のツマさんたち(羽化不全と保護したこ)24~ 懐かしい脚音 

1月15日
今日も晴れ。そして気温が暖かい。
しかし気持ちは、このすがすがしい青空とは違ったものだった。

ツマサブロウさん、45日目。
昨日から様子がすこしおかしかった。
夕方、はちみつ水をあげようとしても吸おうとせず、ひっくり返ると弱弱しい翅の動きで元に戻ることができなかった。
ひっくりかえったサブロウさんに丸めたキッチンペーパーを近づけると、それに脚をのばしつかまって元に戻ることができた。
ツマジロウさんとは、そのキッチンペーパーに捉まったままの姿でさよならをした。

今日、ケースを覗くと、同じ状態で佇むツマサブロウさん。
眼をみると偽瞳孔でこちらをみているようだった。それで生きていると思っていた。
しかし、日光を浴びても、ツマサブロウさんは動くことはなかった。

昨日、ふっとツマサブロウさんの思い出が蘇ってきたのは偶然だろうか。
その名の通り、虫の知らせだったのだろうか。

もう大きな虫かごのなかには誰ひとりいなくなってしまった。
あの、キッチンペーパーを歩く、カサカサというかわいい脚音を聞くこともない。
この音は、猫たちも大好きな音だった。


よっちゃんの羽音が、今日はいつもより心にしみた。
あとどのくらい、このこと一緒に入れるだろうか。

よっちゃんは朝ごはんを食べたあと、しばらくじっとして、
透明な水玉のきれいなおしっこをした。
ハタハタと翅を動かし、元気にネット内を歩き飛び回っていた。



また川沿いを歩いた。
多くのツマグロヒョウモンや生き物たちを育んできたスミレは、
12月中頃にぞっくりと抜かれ、緑も何もない寂しい道が延々に続いているようだった。
片側の道路沿いにあるノヂスミレやタチツボスミレも、道路工事の灰をかぶり、
また同じように抜かれてしまっていた。

10月、私はこの道を歩くのが好きだった。
羽化する前の蛹を発見したり、時々羽化した直後の蝶たちに会えたからだ。
しかし今、この道を歩くたびに、私は陰鬱な気分になる。
その寂しさや悲しみは、この町の、誰にも理解されないかもしれない。
町や道路が美しく整備されることが、人々の喜びであり、望みなら。

今年の春には、もうオレンジ色の美しい蝶たちは姿を見せないかもしれない。
春に空を舞い次の命を育むはずだった越冬幼虫は、スミレが抜かれたと同時に排除されてしまっただろうから。

そんなことすら、人々は気にかけないかもしれない。

しかし私にはそれがつらい。


昨年の秋、川の上を一頭のツマグロヒョウモンがゆうゆうと滑空していたその情景を、
私は今でも忘れていない。
そして時々、現実世界では飛べなかったツマオさんやツマコさん、ツマサブロウさんやツマジロウさんが、翅を広げオレンジ色をキラキラさせながら、同じように舞う姿を夢見る。
みんなここで生まれたんだよ、そして、君たちの大切な食料や子供たちが、ニンゲンのためにいなくなってしまった・・ごめんよと、
何度も何度も思う。


2018/01/14

ツマグロヒョウモン~3頭のツマさんたち(羽化不全と保護したこ)23~ ビオラとツマサブロウさん 

1月14日
今日も快晴。昼も冷える。

ツマサブロウさんとよっちゃんは44日目となった。
二頭とも日を浴びて、元気に過ごしている。

よっちゃんはいつのまにか、もう片方のパルピも取れてしまい、丸顔になってしまって、ややツマグロヒョウモンらしからぬシルエットに…。
パルピは眼を掃除する役目もあるというから、よっちゃんの眼は大丈夫だろうか?
見ると少し曇っている気がするのだが…。

今日は二頭とも、朝ごはんを食べた。
ツマたちは時々、お腹がいっぱいなのか気分なのか、蜜を飲まない時がある。
それでも1日丸々絶食ということはない。


昨日はツマサブロウさんのケースにビオラの花をいれたところ、朝日を浴びて活発になっていたサブロウさんは興奮?したような感じで、ビオラの花に口吻を突き刺していた。摘んだ花からは蜜は出ない。そっとサブロウさんからビオラを放すと、名残惜しそうな感じで口吻でケースの底をタンタンとたたいていた。
この日はサブロウさんは朝ごはんを食べていなかったので、蜜が欲しいのかと思い、早速2度目のはちみつ水を作って差し出したのだが、それには無関心だった。


よっちゃんは相変わらず、口吻をはちみつ綿棒にのっけたまま、微動だにしない。30分経ってもそのままの状態の時があるので、そういう時は綿棒を動かすと、思い出したように口吻をくるっと巻くので、自分の指によっちゃんをのせ、そこからネットの壁面に移す。


ツマジロウさんが亡くなってから、寂しさもひとしおとなった。
ツマジロウさんは落ちていた蛹を保護して、うちで羽化したこだった。
よっちゃんとサブロウさんは外で産まれて成虫で保護したこだ。
その差がなんとなく響くのかもしれない。

そして、数々の蝶たちを見てきて、寿命を含め蝶にも個性があるのだなと思う。
サブロウさんとよっちゃんだけをみていても明らかに違う。
今まででビオラの花に毎度口吻を突き刺すのもツマサブロウさんだけである。
早食いでアクティブなのもサブロウさんの個性と思う。

外で保護した時も、誕生したてのよっちゃんのそばに、枯葉にしがみついてぽつんといたツマサブロウさん…。
こちらを見て、どうぞ私を連れてって・・・と言わんばかりな感じだった。
そのスタートから見ても、サブロウさんは積極的だなと思う。


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夕方、二頭の食事とした。
よっちゃんは動きは鈍いが蜜を吸っているようだった。
パルピの取れた丸顔が(下地が黒くて光沢である)なんともいえない。

一方、ツマサブロウさんはなんとなく元気がなかった。
寝ぼけていたのか、室温が低くて動きが鈍かったのか・・・。
とりあえず、夕飯はあきらめた。

明日も元気で会えればいいと思う。

2018/01/11

ツマグロヒョウモン~3頭のツマさんたち(羽化不全と保護したこ)22~ よっちゃん、また脱走(飛?)。

1月11日
今日も朝から快晴。だか、夜は氷点下になるかもしれないという。

ツマジロウさんは、生きたままの姿で紙のケースの中にいる。
家人もまるで生きているようだと驚いていた。
生き物は死ぬとき、苦しむと、その様相が変わることもある。
今まで見てきた昆虫の死体はほとんど仰向けになっていた。
蝶にいたっては横になっていたり、やはり翅を広げた状態で仰向けという姿が多かった。
しかし、ツマジロウさんは、立ったままの姿で、一昨日、食事をあげて、お休みと別れたそのままの姿で、虹の彼方に旅立っていった。
本当に、魂だけが、すぅ~っと抜けていったようだった。


ツマサブロウさんとよっちゃんは40日目となった。

ツマサブロウさんは広くなったケースの中で日光浴をし、パタパタと動いた。
気になるのは、ツマサブロウさんは翅のゆがみから、よくひっくり返ってしまうということ。
今はまだ腹筋も背筋もあるようで、くるっと立ち直るが、やがて衰えてきたときにそれもできなくなるかもしれない。
注意しておかねばと思う。

よっちゃんも日を浴びて、よく動いた。
そのハタハタ動き回っているときに、私は食事としてしまったがために、
よっちゃんは蜜に集中することなく、手に登ったり、羽ばたいたりして、
ふわっと特大ネットから出てしまった!!

光に向かって、窓側にふわふわ飛ぶよっちゃん。
下で、猫のわさびが待ち構えている!
下に降りたよっちゃんを、動体視力抜群の猫がとらえようとして、猫を必死におさえた。
よっちゃんは窓とカーテンの間に入り込んだので、カーテンの入り口を抑え、
降りてきたよっちゃんをなんとかして手のなかに収めた。
そして、特大ネットに戻した。

冷や汗をかいた。あわや猫と蝶が大惨事となるところだった・・・・・・。

日光を浴びた直後、動き回る蝶(特に飛べる蝶)には食事させないこと、
ちょっと休ませて、じっと止まってきたころに食事を与えることと、肝に銘じた。


チビ幼虫はみるみる成長してきた。
食事は夜中にも取っており、昼の12時くらいにまた動き出して、モリモリ食べる。
また日が落ちてきたころに食事をするだろう。
食事→消化→排泄サイクルの時間の感覚はなんとなく一定しているようだ。